駅名変更事案
『高輪ゲートウェイ』ショック冷めやらぬ中、また新たにカタカナ交じりの駅名が2つも誕生します!
その名も
「東京ビッグサイト」駅と
「東京国際クルーズターミナル」駅です。
それぞれ”ゆりかもめ”の新駅で名称が変更されるだけです。
「東京ビッグサイト」駅は「国際展示場正門」駅が
「東京国際クルーズターミナル」駅は「船の科学館」駅がそれぞれ新しい名前に変更されます。
駅名の改称日
駅名は2019年3月16日(土)から変更されます
駅の番号変更はないそうです。
国際クルーズターミナル=U08
東京ビッグサイト=U11
国際展示場正門
ゆりかもめの駅名はその地域を連想できるよう工夫を凝らして決定されたという経緯があります。
今回変更される「国際展示場正門」駅は「東京ビッグサイト」に最も近い駅ですが、”りんかい線”にも似たような名前があり、普段利用しない人が間違えやすい問題がありました。
りんかい線の改札からビッグサイトまではかなり遠いのです。
(コミケの待機列ではゆりかもめの始発を逃した場合、りんかい線の国際展示場駅側の方が並びやすいようです)
国際展示場という正式名称より「ビッグサイト」の愛称のほうが定着しているため、地域を連想できるという視点から離れてしまっていることが改名の対象になった理由です。
船の科学館
1974年に開館した「船の科学館」は施設建屋・展示内容共に老朽化が著しく、展示船の維持費負担も限界に達したため、2011年9月30日をもって本館展示を無期限で休止することとなりました。
そのため、駅名が地域を連想できるという趣旨と合わなくなってしまい、改名が検討されることとなりました。
新駅としての「東京国際クルーズターミナル」駅
船の科学館が規模を縮小して駅名とのギャップが生じてしまったこととは別に、新たに施設が誕生することも追い風となりました。
それが駅名にもなる、国際船の埠頭建設です。
近年の豪華客船はその大きさから多くの利用客を楽しませてくれる動くホテル・動くアミューズメントパークとなっていますが、大型化によって船体の重量も高さもこれまでと比較して大幅に増加しています。
東京湾の海底地形から、船が通れる場所が決まっていて、どこでも通れるわけではないのです。
また、東京湾には”レインボーブリッジ”が架かっています。
架設当時はどんな船でも通過できる海面からの高さ52mを要しており、東京湾の名所として親しまれてきましたが、近年の船舶大型化に伴って邪魔者扱いされるようになってきました。
世界の豪華客船が東京の港に停泊できないのはレインボーブリッジのせいなんです。
現在世界最大客船のハーモニー・オブ・ザ・シーズは全高さ72mにも及びます。
橋げたまでの高さが52mしかないレインボーブリッジをくぐることができません。
そのため、世界のセレブは船で東京に寄航することができないのです。
問題解決策としての新駅
そこで東京都はレインボーブリッジをくぐらなくてもいい場所に港を作る計画を立てて2020年7月の開港に向け建設を進めています。
建設場所
新しい港はレインボーブリッジの手前に建設されています。
(開港最初の船は2020年7月14日にロイヤル・カリビアン・インターナショナル社が運航するスペクトラム・オブ・ザ・シーズの入港が決定しています(天候による変更あり))
船の科学館のすぐそばに国際クルーズターミナルが建設されることになったため、地域を連想できるという趣旨にのっとって駅名も「東京国際クルーズターミナル」駅に変更することとなりました。
東京オリンピックとIR
東京オリンピックを観るために世界中から観光客が訪れます。
これまで海外から直接東京へ到着するには飛行機しかなかったのですが、豪華客船が寄航できればさらに多くの観光客を誘致できます。
となれば、IRの建設もこの辺になるのでは?
ただ、豪華客船にはカジノが完備されているから必要ないようにも思えますが、ホテル不足が解消されることにつながる可能性もあるので、開港後の人の流れがどうなるのか楽しみです。
(動くホテルの豪華客船の宿泊客はわざわざ都内でホテルを予約する必要がないのでホテル不足解消の一役を担うでしょう)
すっかり廃れてしまったお台場が再び観光地として復活できるか?
略称はどうなる?
「高輪ゲートウェイ駅」も「東京国際クルーズターミナル駅」も長いので言いにくい問題があります。
「高輪ゲートウェイ」は大不評だったことを考慮するとゲートウェイを言わないように「高輪」と呼ばれるのではないかと思います。
「東京国際クルーズターミナル駅」は特に不評でもないけど、省略して呼ぶのがむつかしい名前です。
しかも利用者はセレブに限定されるし・・・
無難なところで「クルーズ駅」と呼ばれそうな気がします。
さいごに
東京はまだまだ変化しますね。
オリンピック後は景気が衰退するみたいなこと言われてますが、首都高の改修とか日本橋上の首都高の地下化とか、公共事業はまだまだたくさんあります。
不満はあるけどやはり景気対策に公共事業は効果あるので2020年以降は公共工事が増えるのではないでしょうか?
そうなると新しい建物や構造が生まれてまた新駅が誕生したり、カタカナの長い駅名が誕生するかもしれませんね。